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January 23, 2008

心からの涙!

PHP3月号臨時増刊号「14歳からの人生学」より

この本の中で、何人かのインタビュー記事がある。子供から大人への過程を振り返る内容だ。パティシエの辻口博啓(つじぐちひろのぶ)さんの記事には、思わず大泣きしてしまった。

1967年、石川県七尾市に生まれた彼。苦労人だ。実家は和菓子屋、だけど父親が保証人になったのをキッカケに借金が膨らみ、父親は失踪。高校を卒業とともに、自分の夢である洋菓子職人になるために東京に出たものの、3ヶ月で呼び戻される。実家に戻り、家計を支えるために、自分の夢を捨て会社員となるべく面接を受ける予定だったが、悲惨な実家を見ると逆に彼は夢を実現することを決意する。「やっぱり自分にはお菓子づくりしかない。3年間で稼げるようになるから、それまで待っていてほしい。」母にそう言い残し、再び東京へ向かう。

その後の彼の努力たるや尋常ではない。睡眠時間を削っての修行の日々。その貪欲さにいじめられもした。でもそんなことに負けている暇はない。生きるために必死で努力し、23歳の時に史上最年少で「全国洋菓子技術コンクール」に優勝。そして間もなく本場フランスの大会、洋菓子界の最高峰「コンクール・シャルル・プルースト」に挑戦。見事、銀賞を獲得するのである。そしてその間、お母さんも大変な苦労をされていたようだ。朝早くは、昆布洗いの仕事、昼間は保険の外交員、夕方は旅館の配膳係。そして子供2人を育てた。

この本のインタビュー記事、最後の部分を原文のまま。「人生は短いものだと私は思っています。その短い人生だからこそ、そのときそのときを一生懸命に生きたい。できる限りの努力を重ねていきたい。そして小さな結果でもいいから、着実に積み重ねていく。それがいつか大きな結果へと導いてくれる。『こんなもんでいいや』と思ってはダメ。『頑張ったのだからいいや』と思ってしまってはダメ。どんな状況になっても、人間は死ぬまで生きることができる。母は私にそのことを教えてくれたのです。やっと親孝行ができるようになった。それだけです。」

最後の言葉に号泣でした。

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